「病気を心配する生き方はムダ!本当にやるべき事を古典から学べ!」
こんにちは、飲むおじです。
最近、自分の住む地域でも某感染症の患者が増え始めました。
ウチに来る患者さんの話題もそればかりです。
「隣の市で~人感染者が出た!」
「どうやらすごい後遺症が残るらしい」
「他県の車が最近増えて困っている!」
などなど・・・。
結論から言うと「病気の心配をしても何も意味がありません。」
「むしろその生き方は毒です。」
今回は(も)江戸時代の儒学者、貝原益軒が書いた「養生訓」の一節を紹介させてもらいたいと思います。
貝原益軒とは
江戸時代の儒学者であり、平均年齢が50歳未満だった時代に84まで生きています。
亡くなる直前にその健康長寿の心得をわかりやすい表現で記し、ベストセラーとなったのが「養生訓」です。
養生訓
全8巻で構成されており、
健康で長生きするためとしての指南書的な内容となっています。
~を食べれば健康に良い!といった内容だけではなく
どう生きるべきか、という所が書かれています。
特に身体の養生だけではなく心の養生が重要だという事を強く説いていますね。
(巻第6 慎病)
原文
病ある人、養生の道をば、かたく慎しみて、病をば、うれひ苦しむべからず。
憂ひ苦しめば、気ふさがりて病くはゝる。
病おもくても、よく養ひて久しければ、おもひしより、病いえやすし。
病をうれひて益なし。只、慎むに益あり。
もし必死の症は、天命の定れる所、うれひても益なし。
人をくるしむるは、おろかなり。
意訳
病気のある人は養生の道をしっかりと守り、病気の事で悩んではいけない。
心配して苦しめば気はふさがり、病気は重くなる。
病気が重くても時間をかけてしっかり養生すれば思ったよりも病気は治りやすいものである。
病気を心配しても益は無い。養生の道を固く守る事に益がある。
もし死ぬ病気であれば、それは天命で決まった事だから、心配しても益は無い。
その事で他人を苦しめるのは愚かな事である。
いかがでしょうか?
超意訳をすると
ココがポイント
「なってもいない病気を心配して拗らせてるんじゃない!そんな事よりちゃんと養生しろ!」 「ぶっちゃけ生まれつきの部分もあるんだからそこは受け入れろ!心配し過ぎて人様に迷惑かけんじゃねーぞ!」
って感じでしょうか?
まだ罹っていない病気を心配して心も身体も不調になっている人、今の時代はたくさんいるのではないでしょうか。
そういった人達にぜひ読んでもらいたい内容だと思ってます。
養生訓では心の養生の重要性を何度も説いています。
そして毎日を全力で生きるようにも勧めています。
すでに病んでいる人たち
病気を恐れるあまり他人を攻撃する人
自分で考える事を止めた人
楽しく、そして一生懸命に生きる事を捨てた人
散々今まで自分を粗末にした結果健康を損なったのに、病院へ行けばチャラになると思いこんでいる人
天命(この表現が受け入れられない方は「遺伝子」などに置き換えて考えてもらえれば)によって起きる事もコントロールできると傲慢に考えている人
色んな考えがあるとは思いますが、ぜひ一度「養生訓」を読んでみてほしいと思います。
今の時代にも通じる、とても大事な事を言っていると思いますので。
それでは今回はここまでにします。
最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。