イライラする相手に対するたった一つの対処法~課題は分離せよ~
あー職場のアイツ、見ていてイライラするんだよなあ
時間にもルーズだし、仕事は適当だし。
アイツの為にも、一度ガツンと言ったほうがいいのかもしれない・・・。
でもアイツ世渡り上手で上司の覚えもいいし、俺のいう事なんて聞かないだろうな。
俺はこんなに真面目に頑張っているのに・・・。
もうこの会社辞めちゃおうかなあ。
こんにちは、ノムシカです。
「人間の悩みは、全て対人関係にある。」
アドラー心理学で有名なアドラー先生の言葉です。
あなたは職場や学校で人間関係はうまくいっていますか?
苦手な人はいませんか?
人間関係が原因で職場や学校を辞めてしまいたいと思うことはありませんか?
今回はそんな方に向けた記事です。
自分自身もこういった悩みを抱え、実際に仕事を変えた過去があります。
また患者さんの中にも
「旦那と上手く行かない・・・。」
とか
「嫌いな社員がいて、もう会社行きたくない・・・。」
といった悩みを抱え、なかなか回復に向かえない人も多いです。
こんな時にアドラー心理学で提唱されている「課題の分離」というキーワードが有効と考えます。
アドラー心理学を知る前に自分は一度リタイヤしてしまいましたが
もしあの頃この話を知っていたら・・・なんて思ったりもしますね。
もちろん後悔はしていません。過去より現在の方が大事ですから。
有名な考え方ですが、皆さんのお役に立てればうれしいです。
(例)嫌いな同僚がいたら
時間や仕事にだいぶルーズ
その人のせいでこちらの仕事も滞る事もあり、あなたの負担も大きい
でも世渡り上手で上司の覚えはいい
例えばこんな設定です。
あなたは一生懸命頑張っているのに報われない。
毎日イライラするし、相手の為にも注意した方がいいんじゃないかと思い悩む。
毎日がストレスでとうとう退職まで考えてしまう始末。
こんな状況だったら、あなたはどうしますか?
課題を分離せよ
アドラー心理学では「課題の分離」というキーワードがあります。
これは
「他人の課題と、自分の課題は別である。」
という事です。
この場合は
「アイツが仕事をちゃんとやらない性格なのは、アイツの課題である。」
「自分の課題ではないので関わらないでいよう。」
こう考えるという事になります。
たとえ今は上手く行っていても、その同僚は実際仕事のミスなどがある訳ですから
いつかペナルティをくらうでしょう。
その前に気づくかもしれませんし、余計に悪くなっているかもしれません。
ですが、それはその同僚の問題、課題なのです。
「他人の課題」には関わらない
一番止めたほうがいいのは
「アイツの為にも、注意してみよう。」
これです。
「相手のために」と他人の課題を背負い込むことは大きなストレスになりますし
本当の意味で問題は解決しません。
自分の課題?他人の課題?
課題を分離して考えるためには
その課題が、果たして誰のものなのかを区別する必要があります。
ここでは簡単なチェックポイントがあります。
それは
「その課題を放置しておくと最終的に困るのは誰ですか?」
という事です。
「仕事をちゃんとできない性格」という課題が解決されないと困るのは「同僚」ですよね。
同僚のしわ寄せであなたも迷惑しているのならそれは「こちらの課題」でもあるんじゃないか?と思われる方もいるかと思いますが
「仕事を手伝わない」などの方法でいくらでもかわす事ができます。
なので「こちらの課題」ではないのです。
ここでしっかりと課題を分離しておく事が楽に生きるためのポイントになります。
「自分の課題」も同様に扱う
逆に自分のやっている事に対して干渉しようとする人がいるかもしれません。
その場合は絶対に相手に干渉させてはいけません。
もしそんな人がいたら回避しましょう。
あなたの人生の課題は、あなただけの物なのですから。
今回の設定、自分ならどう対応するか
「仕事をちゃんとしない性格」というのは相手の課題である事がわかりました。
「相手の課題には関わらない」というルール通りに、そこについては放置します。
そして「相手が仕事をしない事でこちらに負担がかかっている」という部分のみを解決すればよしです。
自分だったら
「あなたが~で仕事をやらない分、私の負担が増えています。」
という事実のみを伝え、改善するよう伝えます。
逆にNGなのは
「そんな事では将来困るんだから、ちゃんとやってください。あなたの為でもあるんですよ!」
のように、あいての課題に関わってしまう事です。
また、これは本題から外れますが、「あなたのその性格は直すべきです!」みたいに人格批判のようなニュアンスを入れてしまうと確実にこじれますので注意ですね。
とにかく相手の課題には触れません。
こちらの課題を解決するためにのみお話しをします。
これによって相手が変わっても変わらなくても関係なしです。
「他人の課題」ではなく「自分の課題」を追求する事が
良い人生を送るためには絶対に必要となります。
今回はここまでになります。
悩んだときは、「それは自分の課題なのかな?」と考えると楽になりますよ。
最後までお読みいただきましてありがとうございました。