雑記

餅の死亡事故に注意!もしもの時に必要な対応と対策は?

餅の死亡事故に注意!もしもの時に必要な対応と対策は?

「じ、爺ちゃんが餅を詰まらせたあああ!!」

こんにちは、ノムシカです

餅による死亡事故は他人事ではありません。

窒息を起こすと人は短時間で死に至ります。

大事なポイントは

  • 喉に詰まらせないような工夫
  • もし窒息が起きたらすぐに気付いてあげるためのポイント
  • 状態別の救急対応のやり方

これらを押さえておかないと、窒息している人を見殺しにしかねません。

基本的な知識が無く、咄嗟の時に正しく動ける人はおそらくいないでしょう。

事前の知識がとても大事になります。

今回は医療従事者として国家資格を持つ自分が学んだ事や

実際に経験した出来事を踏まえて

窒息についてお話しできたらと思います。

窒息で簡単に人は死にます

自分は昔、老人保健施設で働いていましたが

普通に窒息で亡くなった事例に関わった事があります。

ある利用者さんが吐物を喉に詰まらせて急変

すぐに職員が気づき対応しましたが

医師が到着した頃にはすでに亡くなっていました。

喉に食べ物を詰まらせると、人は簡単に死にます。

ホントにあっという間です

窒息に対しては、限られた時間の中でどれだけ素早く対処できるかが重要です。

予備知識が無いと、おそらく何もできないでしょう。

今回の内容が皆さんの助けになれば幸いです。

1月に餅の事故は急増する

厚生労働省の人口動態調査によると、

  • 「不慮の事故」による死因のうち、食物が原因となった窒息による65歳以上の高齢者の死亡者数は、年間3,500人以上、
  • さらに、80歳以上の死亡者数は2,500人以上

そしてその中でも怖いのが「餅による窒息」です。

消費者庁によると、2018年~2019年の2年間で

「餅により窒息死した高齢者は661人」

さらにこれらは1月に集中して発生しており、その中でも三が日が多いという事がわかっています。

「ウチは気を付けてるから大丈夫!」は通用しません。

他人事ではないんですよね。

窒息するとどうなるのか

物を気道に詰まらせてしまう事で呼吸ができなくなります

そこから60~90秒程度で意識が消失します

その状態が数分~15分程度続くと心肺停止状態

脳への循環が絶たれてしまうため

脳細胞は大きなダメージを受け、死亡もしくは後遺症が残ってしまいます。

救急車を待つだけでは助からない

窒息が起きると非常に短時間で症状は進み、取り返しのつかない状況となってしまいます。

仮に救急車をすぐ呼べたとしてもそれなりに待つ時間が必要です。

住んでいる場所にもよりますが

救急車が到着するまでにかかる時間は平均7分程度と言われています。

先ほど窒息すると最長15分程度で手遅れになると説明しました。

これ、間に合いますかね?

救急車が来るまでにどれだけの対応ができるかが生死を分けます。

窒息にどれだけ早く気づけるか

そしてその瞬間からどれだけ自分が的確に対応できるかが勝負となります。

何もできないまま見殺しにする事が無いよう

各自がしっかり知識を付けておく必要がありますね。

窒息に気づけますか?

大事な事は窒息のサインを見逃さない事です。

例えばこのような状態を見たら窒息を疑います。

  • チョークサイン
  • 顔が青白い(チアノーゼ)
  • 言葉が出ない

「チョークサイン」という言葉は知ってますか?

これは手で喉を押さえるポーズで「息ができない!」という意味になります。

実はこのチョークサイン、全世界共通のジェスチャーらしく、どこに行っても通用するそうです。

これらのサインを見逃さないように、特に高齢者の食事中などは注意が必要です。

繰り返しになりますが

窒息は発生してからものすごいペースで症状が進行していきます。

もし気づくのに遅れたら、それもタイムロスとなり症状はどんどん進行していきます。

猶予はほとんどありません。時間との戦いです。

早い段階で気付いてあげられる事

そして速やかに対応できる事が何より重要になります。

窒息を見つけたら?

これについては大きく2つの段階に分けられるかと思います。

それは「意識があるか」「意識が無いか」です。

意識がある場合

まだ窒息の初期段階です。

ここで喉から異物を取り除ければ呼吸ができるようになります。

やるべき事は

・大声で助けを呼ぶ、救急車を呼ぶ
・異物を取り除く

異物除去には「背部叩打法」と「腹部突き上げ法」があります。

「背部叩打法」は背中側を叩く事で異物を吐き出させる方法です。

「腹部突き上げ法」は背後からみぞおちのあたりを強く押して異物を吐き出させます。

緊急時ですのでやむを得ない部分もあるかとは思いますが

こちらの方法は内臓を傷めたり胸骨を折ったりするリスクがあります。

幼児や肥満の人にもやらないほうがいいとされていますね。

まずは「背部叩打法」で異物を取るのがいいと思います。

意識がない場合

すでに心臓が止まり、脳への血流に障害が発生しているかもしれません。

「心肺蘇生法」を行う必要があります。

喉に異物が見えたら除去できるといいのですが

心臓マッサージを止めず、循環を止めない事が最優先になります。

日本医師会様がやり方をまとめてくれています。

高齢者にとって餅はハイリスク

年末年始、どうしても餅を食べたい、あるいは食べさせたいという気持ちはわかります。

ただし餅が高齢者にとって非常にリスクの高い食材である事は間違いないようです。

今までなんとかむせたりせずに食べられていた方でも

最近のコロナなどの影響で外出が減り体力が低下したり

さらに飲み込む力や、危険に注意する力が衰えている傾向があるそうです。

気を付けていく必要がありますね。

ちょっと残念ですが、あえて食べないという選択肢も考えた方がいいかもしれません。

どうしてもの場合は食材を工夫する

餅がどうしても食べたい、食べさせたい!

そんな状況もあるかと思います。

餅を提供する場合のポイントとしては

    • 餅は小さく切って提供する
    • 水分で口の中を潤してから餅を食べる
    • ゆっくりよく噛んでから飲み込ませる

    嚥下能力や認知機能に問題がある高齢者の方は

    • 噛めない、噛みちぎれない(歯や噛む機能の問題)
    • 唾液が出にくく、口の中がカラカラ(口内環境の問題)
    • そもそも注意して食べるという事ができない(認知機能の問題も)

    といった方が多いです。

    周りの方の目配りがとても大事になりますね。

    高齢者向けの介護食として、普通の餅よりも飲み込みやすいように加工されている餅もあります。

    試してみてもいいかもしれませんね。

    いかがだったでしょうか。

    窒息は本当にあっという間に起こります。

    「ウチのおじいちゃんは大丈夫!」は通用しません。

    実際に事故に遭遇してそれを強く感じました。

    今回の内容が何かのお役に立てれば嬉しいです。

    それでは

    最後までお読みいただきましてありがとうございました。

    -雑記

    © 2024 Nomusika Blog Powered by AFFINGER5