「今すぐ止めろ!弱さを武器にする生き方」
「あー仕事忙しいわあ。」
「残業も多いし、勉強する時間も取れないなあ・・・。」
「テレビに出てる有名起業家、お金持ってて羨ましいなあ。」
「でもあいつらあれだけ稼ぐって事は、ちょっとズルイ事もしてるんじゃねーの?」
「ああ世の中不公平だわ・・・。」
はい、レッドカード
こんにちは、飲むおじです。
少し前までの自分の状態です。
それはもう、酷いものでしたね。
師匠に悩み相談としてこのような話をして
えらく怒られました。
今回は自分の弱さに向き合っていますか?というお話しをさせていただきます。
これを読んで、「おや?もしかして自分・・・。」となっている方は要注意ですよ?
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弱さを武器にする人たち
とある患者さんの話
自分がまだ駆け出し時代の話ですが、腰痛の訴えで治療することになったお婆ちゃんがいました。
とにかく腰が痛いと
検査をしてもはっきりとした所見は見つからず。まあこれは良くあることなのですが。
それなりに治療の効果が出て、しばらくして明らかにだいぶ動きが改善しましたが、「まだ腰が痛くてダメだ」と。
いやかなり動けてるじゃない?そんなに痛みます?となりながらも治療継続
これなら文句ないだろ!ってくらいまで改善しまして、ご家族も納得
我ながらいい治療したなあと自己満足していましたが
「まだ腰が・・・あと最近は肩や膝も痛いのよ・・・全然良くならないじゃない!」
患者さんのいう事が嘘とは言いませんが、かなり改善しているように見えていたので自分的には大ショックでした。
しかも膝も痛い?全然普通に歩けてるじゃないですか!
というか確か山に山菜取りに行ってますよね?
さすがにここまでくると当時経験の浅かった自分でも気づきます。
これは単純に腰や膝の問題じゃないと。
普段の会話などを思い出すと
「とりあえず嫁の悪口が止まらない」事に気づきます。
「こんなに腰が痛いのに自分に優しくない嫁」とか「膝も痛いのにこき使ってくる嫁」とか
ひたすら話し続けるんですね。
そう、このお婆ちゃんにしてみたら、身体の痛みは嫁を攻撃するために必要な「武器」だったんです。
この痛みが無くなって、身体が良くなってしまったら嫁への対抗手段が無くなってしまう。
つまりこの患者さんは「身体を治療しても意味が無い」「本人も気づいていないが、実は身体を良くしたいなんて思っていない、むしろ有難迷惑」という人だったんです。
典型的な痛みを手放せないドハマリ状態だった事が判明しました。
これは家庭の問題、そして本人の生き方の問題だな・・・とは思ったのですが、当時の自分にはどうしようもできず、身体の状態はそれなりだが患者は納得しないまま終了となりました。
ちょっと苦い思い出です。
過去の自分の話
こちらはちょっとマニアックな話になってしまいますが、自分の実話です。
学生の頃ですが自分はかなりの格闘ゲームマニアでした。
当時は今のように自宅で通信対戦する環境などは無く、毎日ゲームセンターに通って対戦をしていたんですね。
対戦ゲームには色々なキャラがいます。強いキャラも弱いキャラも。
自分が選ぶのは決まって「弱い」キャラでした。
当時の自分は「弱いキャラで戦うのが自分の美学!」と思って対戦をしていましたが。
今思うと、「キャラの弱さを言い訳(武器)にして自分を守っていただけ」とはっきりわかります。
敢えて弱いゲームキャラを選ぶことで・・・
自分の負け:「あー相手のキャラが強すぎてズルイよね!やっぱり弱いキャラじゃダメかー。自分もあれくらい強いキャラを選べば連戦連勝なんだろうけど、やっぱりこだわりがあるからなあ。」
自分の勝ち:「うわーこんな弱いキャラに負けちゃうんですか?それとも自分が上手すぎるのかなあ?」
なんと、どちらに転んでも「自分は傷つかない」んです。
完全にゴミだったと今になって思います。
タイムマシンがあったら過去の自分を説教をしに行きたいと本気で思いますね。
弱さを武器にする事のメリット(?)
弱さをアピールすることで身を守れる
「弱いものいじめ=悪」のような雰囲気を利用して自分を守ることができます。
ダメな時の保険がかけられる
前もって弱さを前面に出すことで言い訳がしやすくなります。
「風邪を引いていて頭が働かなくて・・・。」みたいに。
相手をコントロールできる
弱さをアピールすることで「弱い人は許されるべき」といった価値観を悪用したりして人の行動を制限する事ができます。
例えば明らかに自分のミスで仕事に問題が発生して怒られているのに、泣いたり顔を真っ青にすることで上司の指導をしづらくしたりする場面ってありますよね。
自分を変えなくても許される
弱者をアピールすることで成長しなくても、変化しなくても言い訳ができる事もあります。
弱さを武器にすることのデメリット
問題解決能力が育たない
自分の弱さを武器にすれば、問題を解決する必要が無くなってしまいます。
実際はただの先送りなのですが。
弱さを手放した瞬間に課題が自分にのしかかってくるため、弱さを手放せない人間が完成してしまいます。
場の空気を下げる
弱さを抱えて一人でいる分にはいいかもしれませんが(良くはないですが)
こういう人が周囲にいる環境は全体のエネルギーを大きく下げます。
少なくとも幸せにはなれない
生きている人間はみんな必ず「幸せになりたい」という気持ちを持っています。
なのに幸せにまっすぐ向かえない人はたくさんいます。
弱さを武器として抱え込んだままの人間は幸せに向かうセンサーが壊れた状態です。
幸せになるために弱さを選ぶという謎現象が起きているんですね。
東京に行きたいのにナビが壊れていて北海道に向かっているような
明らかに別の方向を向きながら進んでしまっているんです。
目指すべきは弱さと向き合い、受け入れる生き方
弱さやそれによる劣等感から目をそらしたり、あるいは掴まえて離さない生き方を改めるためには何をしたらいいのでしょうか?
アドラー心理学をご存じでしょうか?自分も何冊か本を読み勉強したことがあるのですが
自分の弱さとどう付き合うべきかについてこのような事を言っています。
- 自分の弱さやそれによる劣等感はエネルギーにもなるため、あっても問題ない
- ただし劣等感としっかり向き合わないと「他人を攻撃したり」「マウントを取ろうとしたり」「不幸自慢にハマったり」してしまう
- 自分の弱さや劣等感を解決するためには、完璧ではない自分を認め、何か行動を起こす事
「行動」こそが唯一の方法であるとしています。
以前、「自分を変えるためにやるべき3つの事、そしてやっても意味が無い事」という事を書かせていただきましたが
決意だけではなく実際に行動を起こすことがとにかく大事になりそうですね。
今回はここまでにします。
最近少し自分も「弱さに頼るモード」になりかけていたので自戒の意味も込めて書かせていただきました。
「自分もそうかも」なんて思われた方がいましたら、何かヒントになればうれしいです。
あ、アドラーの本はですが個人的には結構オススメです
それでは、最後までお読みいただきましてありがとうございました。