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お釈迦様が行った、どうしようもない人への対処法【無視です】

お釈迦様が行った、どうしようもない人への対処法【無視です】

同僚のアイツ、ほんとどうしようもないよなあ・・・。
時間は守らないし、報告や連絡もしない。
やんわりと注意しても逆ギレするし・・・。
どう対応したらいいのかな?

こんにちは。

あなたの周囲にこういった人はいませんか?

・ルールが守れない

・わがままで自分勝手

・他人をいじめたり、非道徳的

・注意をしても直らない、それどころかキレて険悪な雰囲気になったり

今回は、「どうしようもない人」への対処法を紹介します。

この記事を読むことで

・お釈迦様が行わせた、どうしようもない人への究極の対処法「聖なる罰」とは?

(難易度★★★★★)

・誰でもできる対処法「課題の分離」とは?

(難易度★☆☆☆☆)

普通の人には絶対にできないであろう対処法と、誰でも取り入れられる対処法をそれぞれ知ることができます。

これらの対処法を知ることで、対人関係を良くするヒントとなれば嬉しいです。

お釈迦様が行った究極の対処法、「無視」

これは現存する最古の仏教である上座部仏教(じょうざぶぶっきょう)の経典である「大パリニッバーナ経」に書かれているのですが

どうしようもない人に対してお釈迦様が行った「究極の罰」についてのエピソードが残されているんです。

お釈迦様を困らせるチャンナ

お釈迦様の弟子にチャンナという人がいました。

このチャンナはお釈迦様が出家する前から付き従っていた運転手で「自分は最もお釈迦様に親しい」という思いを強く持っていました。

ところが出家すると、自分はただの修行僧扱いのためお釈迦様にもなかなか近寄れない状態に。

悟りを開いた弟子たちがお釈迦様の近くにいてお世話をするようになります。

仏教の出家の世界ですので過去の人間関係や身分などは重視されません、大事なのは「心が清らかかどうか」なのですが

「自分こそがさいしょからお釈迦様に付き従ってきたのに、後から来た連中がお釈迦様の側近になっている。」

チャンナにとってそれは納得できないことだったんです。

それからだんだんチャンナはわがままになっていきました。

他人の悪口を言う、戒律を守らない、態度が大きく忠告を聞き入れないといった問題行動が増えていきます。

その後お釈迦様は死期が近づき、自分が亡くなったあとはどうすればよいかを弟子たちに色々と指示するようになるのですが。

ここでアーナンダという弟子がお釈迦様に聞きました「チャンナはどうすればいいでしょうか?」

お釈迦様は「聖なる罰を行いなさい」と言いました。

「聖なる罰」とは

「聖なる」と「罰」

一見すると反対の意味を持っていそうですよね。

アーナンダは質問します。「聖なる罰」とは何ですか?と。

お釈迦様は「チャンナ以外の弟子たち全員で会議を行い、チャンナを無視すると決めなさい。チャンナは何をしてもいいし、話す自由もありますが、誰も返事をしてはいけません。そしてこのような罰が決まったとチャンナ本人に伝えなさい。」

こう説明されたんです。

お釈迦様が亡くなったあと、弟子たちは会議を行い全会一致でチャンナへの「聖なる罰」を決定します。

「あなたを皆で無視する事に決まりました。」

チャンナはその決定を聞かされるとショックで気絶しました。

それくらい「聖なる罰」は強烈なんです。

チャンナは反省し、一人で一生懸命に瞑想に取り組むようになりました。

するとあっという間に悟りを開いたのです。

悟ってしまえば「聖なる罰」は解除されます。

チャンナは皆に謝罪し、その後の会議で「聖なる罰」の解除が決定されたというお話しです。

「いじめ」とは違う

注意してほしいのは、「聖なる罰」はいわゆる「いじめ」とは全く違う点です。

無視をするという決定は仏教で行われる議会制度のルールにのっとって決められました。

これを学校や会社でなんとなくやったらただのいじめになってしまいます。

あくまで最終手段として、仏教徒である皆で決定したことなんです。

そして根底にあるのは「慈悲の心」なんです。

怒りの心や憎しみの心で行ってしまえばそれはただの「悪行」になります。

本当の「無視」のやりかた

ここで行う「無視」は普通の無視とは違う点もポイントです。

例えば職場で気まずい相手がいたとします。

無視をしていても苦しくなりませんか?

それは本当は「言いたいこと」があり、「相手にしてほしいこと」がたくさんある状態だからです。

「エゴ」という表現でもいいかもしれません。

本当の無視は、相手が行動を改めるかどうかをただ観察するだけなのです。

感情的な無視をせず

「あなたは私に害を与えています。」

「だから私はあなたを無視します。」

「これによって私は幸せになります。」

こう考えます。

繰り返しになりますが「相手にこうしてほしい」とか「口をきかないのは寂しい」

なんて気持ちが少しでもあればそれはただのエゴ、感情的な無視になってしまいお互いに何の意味もありません。

むしろ関係はこじれてしまうでしょう。

「聖なる罰」「本当の無視」は超ハイレベルでそう簡単にはできない事なんですね。

誰でもできる対処法「課題の分離」

「聖なる罰」ってのがどんなのかはわかったよ。

・・・でもね

聖者じゃないんだから、「本当の無視」とかできないよ!

俺はかなりアイツにむかついてるし

実際仕事にも支障が出ているんだよ!

その通りです。

この「聖なる無視」が完璧にできていたら、すでに人間卒業ですので。

そんなあなたにオススメなのが「課題の分離」なんです。

「課題の分離」とは

アドラー心理学では重要ポイントとされている考え方です。

一言で言えば

「他人の課題を背負い込むな」

ということになります。

「課題の分離」は以下のような流れで行われます。

問題や課題に直面した時に

①「これは誰の課題か?」を考える

②もしそれが自分の課題であるなら真摯に向き合う

③他人の課題であるなら一切関わらない

これだけです。

その課題は誰のもの?

自分と他人の課題をわけるにはどうすればよいのでしょうか?

これもいたってシンプルで

「その課題を放置したら最後に困るのは誰か」

これを考えるだけです。

困るのが自分なら「自分の課題」、困るのが他人なら「他人の課題」と区別します。

例を挙げますと

どうしようもない同僚がいたとします。

どのような問題があるかと言うと

彼は仕事をちゃんとやらない

彼は性格が悪い

彼を見ているとイライラする

こちらの仕事に支障が出ている


これを「その課題を放置したら最後に困るのは誰か?」というルールで分類します。

すると

彼は仕事をちゃんとやらない→彼の課題

彼は性格が悪い→彼の課題

彼を見ているとイライラする→自分の課題

こちらの仕事に支障が出ている→自分の課題

こうなります。

これで「課題の分離」が完了しました。

あとは「自分の課題」のみに集中して、「他人の課題」には一切関わらなければいいのです。

彼を見ているとイライラするなら、距離を置くなり配置を変えればいいし

こちらの仕事に支障が出ているなら、その事実だけを相手に伝える必要があるかもしれません。

ここでも気を付けたいのは、相手の性格批判をしたり、「お前のために指摘してるんだよ」みたいな態度を取らない事です。

この時点で相手の課題を背負ってしまっていますし、相手も態度を硬化させて余計にこじれるかもしれません。

「~な理由で自分の仕事に支障が出ている、~と~を改善して欲しい。」

言うとしたらこれだけですね。

そして相手が態度を改めようが改めまいが放置です。

これが「課題の分離」になります。

これならできそうな気がしませんか?

人間関係の悩みに振り回されずシンプルに生きるためには非常に有効な考え方だと思います。

困ったときにぜひ試してみてください。



これは有名ですね。

人間関係の悩みを持つ方にオススメなのが本書です。

アドラー心理学の第一人者である岸見一郎氏とライターである古賀史健氏によるもので

哲学者と青年の対話という形でアドラー心理学を紐解くというものです。

対話形式ということもあり、難解なアドラー心理学が非常にわかりやすく解説されています。

もちろん「課題の分離」についても非常にわかりやすく書いてあります。

もしあなたが毎日の生活に生きづらさを感じているのなら

この本は間違いなくあなたの助けになりますよ。

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もう課題の分離どころじゃない!ストレスでおかしくなりそう!

限界が近い方はとりあえずこちらのアロマをオススメします。

日々の悩みへの応急処置として、毎日のメンテナンスとして

白檀は非常に有効です。日本人ならまず間違いないですよ。

「日本人ならこのアロマ一択!白檀を使うべし!」

それでは今回はここまでにします。

周囲にどうしようもない人がいて悩んでいるかたにとって、何かの助けになれば嬉しいです。

それでは

最後までお読みいただきましてありがとうございました。

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